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運動神経と運動能力の違い

運動神経と運動能力の違い

あなたは運動神経が良い人といわれるとどんな人を想像しますか?

普通はスポーツが上手い人を想像しますよね。

しかしあなたの周りで「ある種のスポーツは上手いんだけど他の種目になるとびっくりするくらい下手」といった人はいませんか?そういった人は運動神経が良いと呼べるのでしょうか。

私は上記の様な人は運動能力は高いが運動神経は良くないと考えます。
皆さんは運動神経も含め運動能力と考える方がほとんどだと思います。
そのように考えていた人はここでは運動能力と運動神経は切り離して考えてください。
私は運動能力と運動神経の違いについて以下の様に捉えています。

運動能力とは「身長などの骨格・適正体重・筋力・視力・聴力など運動する力が備わっていること」

運動神経とは「バランス感覚・判断力・反応の速さなど運動を補佐するもの」

良く運動神経は遺伝するといわれますが運動神経は遺伝しません。しかし運動能力は遺伝するでしょう。

運動神経の遺伝説についてはこちらをご覧下さい。

以下に運動能力及び神経がどちらかだけ高い選手の極端な例を記載致します。

【運動能力は高いが運動神経は悪い人の一例】———————————

・身長が高いのにバスケ・バレーボールなどに活かせていない人。

・筋力だけすごい人。

・直線は速いがコーナリングは苦手。

・タックルは強いが回避など変換動作を苦手とする人

・立ち幅跳びは得意だが走り幅跳びは苦手。 etc…

【運動神経が良く運動能力の低い人の一例】————————————–

・足は遅いがバトンの渡し方・受け取り方が上手い。

・身体に障害を患っていてもそれを感じさせないプレーができる。

・太っているが巧妙な技ができたり走るのが速いなど。 etc…

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運動能力と運動神経の違いをわかりやすく考えるとそれは「大人」と「子供」です。
大人は筋力が十分あるのに対し子供はまだまだ成長の段階にあります。腕相撲ではまず勝てないと思われます。これが運動能力にあたります。

しかし運動神経はどうでしょうか?
例えば合図に反応する能力。これは100%大人が勝てると言えるでしょうか。
二人が向かいあい目の前に何かものを置きます。それを合図と同時に取り合うというゲームを行ってみてください。
もちろん運動神経も成長の段階にある子供は不利な状況ではありますが一瞬の判断で勝敗が決まるこのゲームは運動神経の悪い大人は子供に負けることもあると思います。

これが運動能力と運動神経の違いです。

運動神経が悪くても特定のスポーツが上手い選手はたくさんいます。
特定のスポーツだけ上手い人というのは数多くこなした練習の中で体の使い方などを覚えた、慣れです。
そして数多く練習をこなすにつれそのスポーツに必要となる部分的な運動神経だけが伸ばされていくのです。
そのためある特定スポーツ又は類似したスポーツしかできないといった人が生まれてしまうのです。

そういった選手は自分が想定していなかった臨機応変なプレーなどに対応が弱くなります。
運動神経が良い選手というのは様々な状況にも柔軟に対応することができる選手であると思います。
トップアスリートになれるかなれないかの差はそういった部分に生まれてくるのではないでしょうか。

そのため選手の能力を伸ばすためにはある特定スポーツだけではなく練習の中に様々なスポーツを取り入れたほうが良いでしょう。選手の気分転換にも繋がり効果的に作用すると考えます。

また運動神経を良くしたいとお考えの方は「コーディネーショントレーニング」について理解を深め練習の中に取り入れると良いでしょう。

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